視力回復には、「眼球を動かして鍛える」ことも効果があるとされています。

まず、目の働きは大まかに言うと、

・カメラで言うレンズに値する「水晶体」
・ピント調節を行う「毛様体筋」
・眼球周辺に存在し、眼球を上下左右に動かす「外眼筋」

の3つが、目の働きを担っています。

私達は普段何気なく遠近を見ていますが、目を動かす組織側は絶えず複雑に動き回っています。

今、ふと近くを見た場合、私達は「近くを見た」という感覚しかありませんが、目では

・毛様体筋が緊張する
・水晶体が厚くなる
・外眼筋は見たいものがある方へ目を動かす

という3つの動きを、瞬時に行っているわけです。

このように、普段から私達は眼球を動かしているわけですが、 視力回復にも、この眼球を動かすという事が非常に大切なのです。

例えば、身体の筋肉は使わなければ衰退していきますよね。 目の筋肉もこれと同じで、使わなければ衰退し視力が低下してきます。

では、どのように眼球を鍛えればいいのでしょうか。

・目を上下左右に動かす
・目を斜め上から斜め下へ動かす
・目をぐるぐる回す

などといった運動で眼球を鍛えることが出来ます。

また、人差し指を立てて上下左右や円を描いたりと動かします。その人差し指の動きを目で追うことも効果があります。

仕事の合間や、一日の終わりには心身共に疲れていますが、目も疲れているなと感じることはありませんか。

何かと目が疲れやすい環境下での生活ですので、お風呂に入って心身を温めてリラックスさせるのと同じように、 目を温めてあげることも目にとって大切な事なのだそうです。

疲れ目に目薬を利用するという方もいらっしゃるかと思いますが、視力低下を防ぐという点からも、 疲れ目や視力回復には、「目を温める」ということがオススメです。

何故、目を温めることが視力回復につながるのでしょうか。

目の周りを温めてあげる事によって、毛細血管が開いて血行が促されるからです。お風呂にゆっくり浸かると、身体中の血行が促進されるのと同じです。

目を温める簡単な方法は、ハンドタオルなどの小さめなタオルを水で濡らし、軽く絞ります。それを電子レンジに入れて温めてあげれば、 「簡易ホットアイマスク」の出来上がりです。

また、貼るだけで温かさが10分位続く使い捨てタイプのホットアイマスクも市販されていますので、お仕事の合間や休憩時間、移動時間、寝る前、メイク前などに目の周りを温めてあげて目の疲れを癒してあげると同時に、視力低下防止・視力回復をしてあげましょう。

低下してしまった視力を回復するにはどうしたらいいのでしょうか。その第一歩は「生活環境を変えること」にあるでしょう。

現代人は目を酷使する環境下にありながら、目を使う事を忘れてしまっています。また、テレビ、パソコンや携帯電話の画面といった「近くて目が疲れるもの」は見るのに、山などの「遠くの景色」を見ることが少なくなっているのではないでしょうか。

目には「遠近調節機能」が備わっています。 近くばかり見る事の多い現代人は遠くを見ることを忘れて、「遠近調節機能」の働きを自ら弱めているのです。

近くばかり見ずに、その合間に遠くを見るクセをつけることが視力回復の第一歩になります。テレビやパソコンの画面も見る時間を決めて、休憩中には遠くの景色と近くの景色を交互にみることもオススメです。

また、テレビや本を寝転がって読むと、左右の見える距離が変わってくるので視力が左右で変わってきますので、寝転がってのテレビや本は止めましょう。

また、猫背は眼圧を高めてしまい、目の組織のひとつである「毛様体筋」という部分を緊張させてしまい、 これが視力に影響をあたえてしまうのだそうです。

視力回復の第一歩はこのように生活環境（習慣）を変えていく事が大切です。ちょっとの心がけで行えますので、生活の中に取り入れてみてください。